ダイヘンは2026年5月19日、アーク溶接を用いる金属3Dプリンティング技術「WAAM」による新事業を始め、国内初の金属積層造形システム「ArcBuilder 3D」を開発して販売すると明らかにしました。メーカ希望需要家価格は税抜7500万円で、受注開始日は5月29日、初年度の販売目標は20式です。
狙うのは船舶、エネルギー、建設機械、航空・宇宙など大型構造物の製造分野です。サプライチェーンの複雑化や環境規制強化、労働力不足を背景に、鋳造や切削加工に代わる「高速・低コスト」の製造手段としてWAAMを位置付けます。市場は2030年に世界6.8兆円規模との見通し(SDKI Analytics、2025年)も示されました。
方式面では、粉末を敷き詰めて溶かすPBFが装置・材料コストや造形サイズに制約があるのに対し、WAAMはワイヤを溶かして積層するため大型化と生産性が強みです。一方で入熱による変形や再現性のばらつきが課題とされ、同社は独自のアーク溶接技術と高精度ロボット制御、専用ソフトでロボットプログラミングを支援するとしています。造形能率は従来溶接比で24%向上、交流シンクロフィード溶接技術ではスパッタを最大98%以上削減した実績も挙げました。
今後は国内市場を開拓した後、来年度以降に欧米へ参入し、WAAM事業として2030年に売上高100億円を目指します。併せて、専属の技術サービス員によるワンストップの受託造形サービスも提供し、量産前の試作や工法検討の需要取り込みを図ります。
【商品情報】
製品名: ArcBuilder 3D(国内初の金属積層造形システム)
メーカ希望需要家価格: 75,000,000円(税抜)
受注開始日: 2026年5月29日
初年度販売目標: 20式/年
詳細URL: https://www.daihen.co.jp/newinfo_2026/news_260518_02.html
