ブロックチェーン分析企業のチェイナリシス ジャパン(東京都千代田区)は2026年3月16日、2025年の暗号資産犯罪の実態をまとめた「2026年 暗号資産犯罪動向調査レポート(日本語版)」を公開しました。2025年の不正アドレスへの送金総額は1540億ドルで前年比162%増と過去最高となり、不正送金の84%をステーブルコインが占めたとしています。
同社は国家主体の関与が強まった点も指摘します。制裁対象団体への送金額は1040億ドルで前年比694%増となり、制裁回避などの資金移動が拡大したと分析しました。あわせて、特定の関連インフラが1年足らずで933億ドルを処理したとも示しています。
ハッキングでは、2025年に攻撃者が窃取した暗号資産が34億ドルを超え、北朝鮮関連の窃取額は20億2000万ドル(前年比51%増)で過去最高でした。北朝鮮関連の被害は全ハッキング被害の76%を占め、2016年からの累計は67億5000万ドルに達したとしています。詐欺は推計約170億ドルで、オンチェーンで少なくとも140億ドルを受領(前年比41%増)としました。国内では警察庁統計として2025年の詐欺被害総額が3241億円(前年比62.8%増)で、主要取引所から送金された詐欺関連とみられる暗号資産は推計約1219億円(約8億1200万米ドル、総被害の約38%相当)としています。
今後は、ウォレット単体ではなく取引所などサービス・インフラ層を対象にした取り締まりの強化や、透明性とAIを組み合わせたブロックチェーン分析による追跡・無力化が進む見通しです。チェイナリシスは関連トピックを解説する無料ウェビナーを2026年3月26日14時〜15時30分に開催します。
【イベント情報】
レポートダウンロード(2026年 暗号資産犯罪動向調査レポート 日本語版)詳細URL:https://www.chainalysis.com/reports/the-2026-crypto-crime-report-japanese
無料ウェビナー(2026年3月26日 木曜日 14:00〜15:30)申込URL:https://www.chainalysis.com/webinars/jp-crypto-crime-webinar-2026
公式HP:https://www.chainalysis.com/ja
