バリューコマース株式会社は2025年12月8日、海外インフルエンサーと中国市場に強みを持つTOUCH GROUP株式会社と業務提携基本契約を結び、中国向けインバウンドマーケティング支援を強化すると公表しました。訪日外国人の消費額は2024年に8兆1,257億円(観光庁調査)とされ、今後も市場拡大が見込まれる中、中国からの訪日客に特化した販促体制を整える狙いです。
提携の柱は、インフルエンサー活用サービス「monicam(モニキャン)」「Castbook(キャストブック)」「BUZMA(バズマ)」の3つです。monicamとCastbookについては、中国国内での独占的販売代理権をTOUCH GROUPに付与し、中国SNS上でのプロモーションを強化します。また、BUZMAを通じて広告主が中国人インフルエンサーを起用する際は、TOUCH GROUPが管理するインフルエンサーに限定することで、品質管理と効果測定の精度向上を図ります。
背景には、2025年の訪日外客数がコロナ前を上回ると日本政府観光局(JNTO)が推計していることがあり、宿泊・小売・飲食など幅広い業種で中国人旅行者向けの情報発信ニーズが高まっています。バリューコマースが国内で蓄積したデジタルマーケティングとインフルエンサー活用のノウハウに、TOUCH GROUPの中国SNS運用・MCN(マルチチャンネルネットワーク)事業で培ったネットワークを組み合わせ、訪日前から訪日中、訪日後までをカバーする一気通貫の施策設計が可能になるとしています。
今後は、具体的な共同プロジェクトや成功事例の創出を通じて、広告主の売上貢献度を検証しながらサービスを拡張する見通しです。インバウンド需要の動向や中国のSNS規制・消費トレンドの変化に左右される可能性はありますが、両社はデータ分析とプロダクト改善を継続し、日本企業のグローバル市場進出支援を一層加速させるとみられます。
【サービス情報】
monicam/Castbook/BUZMA概要
バリューコマース公式サイト
TOUCH GROUP公式サイト
source: PR TIMES
