ミツフジ(京都府精華町)の代表取締役・三寺歩氏は2026年10月28日、シンガポールのSands Expo & Convention Centreで開かれたJSCCP 2026年度第1回セミナーに登壇し、脈波から深部体温の変化を推定するウェアラブル技術と、シンガポール拠点でASEAN各国へ展開する方針を示しました。セミナー参加者は約120名でした。

背景には、暑熱環境で働く人の安全対策需要の高まりがあります。ILOの推計では、職場で過度な暑さにさらされる労働者は約24億1,000万人(労働者の71%、2020年時点)で、暑さに起因する労働災害は年間約2,285万件、死亡者は約1万9,000人とされています。アジア太平洋地域では暑熱曝露の割合が74.7%に上るといいます。

同社は産業医科大学と共同開発したアルゴリズムを用い、脈波(血流の変化を反映する信号)から深部体温の変化を推定する仕組みを紹介しました。リストバンド型「hamon band」シリーズやスマートウォッチ型「MITSUFUJI 03」を挙げ、シンガポールでST Engineeringなど現地企業・研究機関と実証(PoC)を進め、気候や就労環境に合わせた開発を行う考えです。

制度面でも対策強化が進み、日本では改正労働安全衛生規則が2025年6月1日に施行されています。シンガポールでも屋外作業でのWBGT(暑さ指数)モニタリングが2023年10月に義務化され、2026年12月1日には暑熱教育や冷たい飲料水の提供などが新たに義務化される予定です。ミツフジは、シンガポールでユースケースを積み上げたうえで、ASEANへの横展開を目指します。

【イベント情報】
イベント名:日本・シンガポール共創プラットフォーム(JSCCP)2026年度第1回セミナー
日時:2026年10月28日(水)10:00~13:00(シンガポール時間)
会場:Sands Expo & Convention Centre, Level 3, Cassia Jr Ballroom(シンガポール・マリーナベイ・サンズ、SWITCH 2026会場内)
テーマ:The Pre-PoC Journey: Building Business Opportunities in Japan, Singapore & ASEAN
詳細URL:https://www.igpi.com.sg/japan-singapore-co-creation-platform-jsccp-fy2026-1st-seminar

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