東京・台東区のヴィーナスレーザー株式会社は、液晶の特性を利用してガラス面の明るさを切り替える電子調光フィルム「PDLCフィルムシリーズ」に黒色を追加し、ラインナップを7種類に拡充しました。フィルム幅は最大1800mm、長さは最大30m、消費電力は約5W/1平方メートル、耐久時間は約7万時間とし、オフィスや商業施設での使用を想定しています。

PDLC(Polymer Dispersed Liquid Crystal)は、ポリマー中に分散した液晶粒子に電気をかけることで、光の透過度を変える技術です。同社シリーズでは、白系・グレー系に加え、新たに黒系を揃えたことで、間仕切りや会議室、ホームシアター用途などで意匠性を重視した遮光ニーズに応えます。ただし完全な遮光はせず、完全透明から完全黒へ切り替わる仕様ではないと注意を促しています。

フィルムはオンデマンド製造で、UVカット率は95%、視認できる角度を示すアングル率は160°とし、使用可能温度はマイナス20〜60度(結露などを除く)とされています。販売はフィルム単体では行わず、施工・電気工事を含めた形で提案し、屋外やコーティングされたガラス面には使用できないなどの制限も明示しています。

黒系の追加により、オフィスビルやショールーム、フィットネスクラブ、ナイトクラブなど、デザイン性とプライバシー確保を両立した空間演出に活用が広がる可能性があります。一方で、屋外利用不可やガラス破損リスクなど運用上の制約もあり、今後は設計段階からの導入提案や、より高い遮光性能を持つ後続製品の開発動向が注目されます。

【製品情報】

製品名:PDLCフィルムシリーズ ブラック

フィルム幅:1200mm/1500mm/1800mm(1800mmは白色のみ)

フィルム長:最大30m

問い合わせ:ヴィーナスレーザー株式会社(電話 03-5826-4561/メール info@venuslaser.jp)

source: PR TIMES

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