三井不動産は、公益社団法人企業情報化協会が選定する2025年度「IT賞」で、「IT賞(顧客価値・サービス革新)」と「IT奨励賞(経営・業務改革)」の2部門を同時受賞しました。対象となったのは、商業施設とECを連携させたオムニチャネル基盤システムの構築と、オフィスビル基幹業務システムの全面刷新で、同社のIT賞受賞は2020年度から6年連続となります。
オムニチャネル基盤システムは、通販サイト「Mitsui Shopping Park &mall」を軸に、リアル施設とデジタル施策を統合し、商品検索性やレコメンド機能を改善しました。マイクロサービスアーキテクチャとAPIを採用することで、テナントや顧客の声をサービスに迅速に反映できる構造とし、2025年3月にはアウトレット出店ブランドが参加するECモール「三井アウトレットパーク オンライン」を開業しました。
一方、オフィスビルの基幹業務システムは、2001年から稼働していた賃貸借契約・請求管理システムを2025年4月に刷新し、市販パッケージを基準に業務フローを再設計しました。法令改正への対応力や保守継続性を高めるとともに、独自業務には選択的なカスタマイズを施し、データ基盤との連携により、物件運営や収益管理の高度な分析が可能になったとしています。
同社は、DX推進状況をまとめた「DX白書2025」も公開し、AI活用やDX人材育成、サイバーセキュリティの取り組みを開示しました。不動産ビジネスのDXが進むなか、リアルとデジタルを組み合わせたサービス設計やデータ活用のノウハウ共有が、業界全体の競争力向上につながるかが今後の焦点となります。
【DX白書・関連情報】
DX白書2025
https://www.mitsuifudosan.co.jp/dx/dx_hakusyo.pdf
source: PR TIMES
