三井物産子会社のキャリウム株式会社は、キャリア戦略支援ツール「キャリアフォース」において、約100万人分・67,330社のキャリアデータをもとに、男女別のキャリアパスを比較・閲覧できる新機能を提供し始めました。ユーザーは「女性のみ」「男性のみ」に母集団を絞り、業界・職種・企業ごとの実際の転職や職種変更の傾向を地図形式で確認できます。
従来のキャリアフォースは、同じ業界×職種からキャリアをスタートした人々の転職パターンを可視化してきましたが、特に女性から「自分に近い女性のキャリア事例が見つからない」との声が多く寄せられていました。日本では管理職に占める女性比率の低さや、育児と仕事の両立負担などが指摘されており、身近なロールモデルの不足が課題とされています。
新機能では、同条件での男女それぞれの遷移傾向を見比べることで、性別によるキャリア分岐の違いを把握できます。若手女性や35歳以下の利用者は、雑誌に登場する「特別な成功者」ではなく、自分と同じスタート地点にいた数万人規模の統計から、現実的なキャリアモデルを探ることが可能になります。
キャリウムは、この機能を人材紹介会社や企業の人事部門にも活用してもらうことで、女性向けキャリア支援の説得力向上や、DEI(多様性・公平性・包括性)施策、人材戦略の検証に役立てたい考えです。今後は、ジェンダーギャップの見える化を通じて、日本のキャリア形成における構造課題の把握と改善にどこまでつながるかが注目されます。
【サービス情報】
キャリアフォース
キャリアデータ可視化・キャリア戦略支援ツール
source: PR TIMES
