三機工業は2025年12月24日、クリーンルームのダクト系試運転調整を効率化する「試運転調整支援ツール」を開発したと明らかにしました。BIMデータと連携して解析モデル作成を半自動化し、圧力・風量バランスを自動計算します。社内モックアップ施設では条件次第で約30%の時間・工数削減を確認しました。背景には、清浄度維持に不可欠な室圧管理が、運転パターンや局所排気の稼働状況に応じた調整を要し、手順と熟練ノウハウが多く工期を圧迫しやすい課題があります。新ツールは施工図完成時点で事前検証するフロントローディングを可能にし、完成後の現場調整負荷を抑えます。あわせて、バイオロジカルクリーンルームを模擬できるモックアップ施設を三機テクノセンター内に整備し、若手向けに不具合対応も含む研修で技能底上げを図ります。今後はオフィスや工場など他の空調システムへ対象拡大を進め、設計・施工品質と業務合理化の向上を目指します。
source: PR TIMES
