三菱重工業と三菱電機は12月24日、火力発電プラント向け「次世代ガスタービン制御システム」の機能試験を完了したと発表しました。ガスタービン大型化で増える運転データを効率処理できることを確認し、2026年度の新設案件向け市場投入を目指します。両社の制御技術と高速データ処理技術を統合し、発電の安定性と効率を高める狙いです。背景には、再生可能エネルギーの出力変動を補う迅速な負荷調整や、天然ガス・水素など燃料多様化への対応ニーズがあります。ガスタービン制御はGTCCなどの高稼働率と安全性を左右する中核で、三菱重工の「DIASYS」は60カ国以上で3,000件超、三菱電機の「MELSEP」は1,000件超の納入実績があります。今後は実機を模擬したシステム検証試験を進め、実運用に向けた信頼性検証を重ねる方針です。
source: PR TIMES
