三菱電機は、国際NGOのCDPから「気候変動」「水セキュリティ」の2分野で最高評価Aを獲得し、Aリスト企業に選定されました。最高評価は2016年以降通算8回目、2分野同時での選定は3年連続です。CDPに環境データを開示する約24,800社のうちAリスト入りは2%、2分野同時Aは約0.3%とされ、評価の難しさがうかがえます。
CDPは運用資産総額127兆米ドルを超える700以上の機関投資家の支持のもと、企業の気候変動や水資源対応をA~D-の8段階で評価する仕組みです。三菱電機グループはサステナビリティを経営の中核に据え、社会課題の解決と事業成長を同時に実現する「トレード・オン」を掲げ、温室効果ガス削減や資源循環に取り組んできました。
気候変動分野では、長期目標「環境ビジョン2050」に沿う中期計画「環境計画2025」(2024~2025年度)の目標達成を進め、温室効果ガス排出の削減状況をサステナビリティデータブックで公開。独自のデジタル基盤「Serendie(セレンディ)」を活用し、製造業やビル、鉄道事業者のエネルギーデータを分析、熱関連トータルソリューションや鉄道向けデータ分析サービスにより、省エネと脱炭素化を支援しています。
水セキュリティ分野では、水不足などのリスクが高い拠点を対象にした目標に基づき、2024年度の水使用量を2019年度比32%削減し、年間6%以上削減という目標を上回りました。国内外拠点での徹底した水管理や節水・再利用に加え、オゾンを使った水浄化システムを上下水道や工場などに提供し、水資源の有効活用に貢献しています。
今後は、カーボンニュートラルやサーキュラーエコノミー、自然資本の回復をめざす「ネイチャーポジティブ」の先導役を目標に、製品の省エネ化や社会インフラの高度化を通じて、バリューチェーン全体での環境負荷低減がどこまで進むかが焦点となります。
【企業・取り組み情報】
環境ビジョン2050
サステナビリティデータブック2025
熱関連トータルソリューション紹介資料
鉄道向けデータ分析サービス紹介資料
source: PR TIMES
