NEDOと住友大阪セメント、大成建設は2026年7月23日、廃棄物由来カルシウムとセメント工場排ガス中のCO2から作る「人工石灰石」を用いたCO2固定コンクリート製品を、国土交通省直轄工事2現場で約3年間モニタリングし、環境性能と構造性能の両立を確認したと示しました。コンクリート1m3あたりのCO2固定量は最大約110kgです。
実証は秋田県の成瀬ダム原石山採取工事と、福井県の荒島第二トンネル工事で行い、2022年10月からCO2固定量の異なる4種類のコンクリートを適用しました。寒冷地とトンネル坑内という条件下で、現地モニタリングと各種試験により、製造・生産性、品質、耐久性を評価したとしています。
人工石灰石は、回収したCO2を炭酸塩として固定して資源化する材料です。背景には、建設・インフラ分野で温室効果ガス排出量を減らしつつ、回収CO2の利用先を拡大する必要があります。加えて2026年3月23日にセメントのJISが改正され、人工石灰石などの使用が可能になった点も普及の後押しになります。
今後は技術の高度化や適用範囲の拡大に加え、設計法や技術指針の整備・標準化を進め、公共工事を含む社会インフラ分野での本格活用を目指す方針です。
【関連リンク】
グリーンイノベーション基金事業 特設サイト: https://green-innovation.nedo.go.jp
事業概要(CO2を用いたコンクリート等製造技術開発): https://green-innovation.nedo.go.jp/project/development-manufacturing-concrete-using-co2
国土交通省(成瀬ダム原石山採取工事): https://www.mlit.go.jp/report/press/kanbo08_hh_000907.html






