住友林業は11月、住宅事業の全支店で、顧客との打合せをデジタル管理するプラットフォーム「MYHOME WORKS」の運用を開始しました。対象は2025年11月17日以降に新規申込みをした「住友林業の家」の顧客で、打合せ内容や各種資料、仕様選択をオンライン上で一元管理し、紙やPDF中心だった従来の運用と比べて確認作業の効率化と負担軽減を図ります。

システムは「情報共有機能」と「仕様選択機能」で構成されます。情報共有では、打合せ記録や資料を蓄積するWeb記録システムに加え、契約から引渡しまでの工程を見通せるスケジューラー、カタログやガイドを時間・場所を問わず閲覧できる閲覧機能を搭載しました。仕様選択機能では、外装・内装・設備の仕様とそれぞれの金額を一覧で確認でき、予算に応じたプラン検討をしやすくしています。

背景には、2030年に国内住宅事業で経常利益600億円を目指す長期ビジョン「Mission TREEING 2030」があり、DX・イノベーションによる業務改革と生産性向上が柱とされています。アナログで属人的になりがちだった打合せ情報を全面的にデジタル化することで、顧客接点の強化と社内プロセスの標準化を同時に進める狙いです。

同社は今後、「MYHOME WORKS」に着工から引渡しまでの生産工程管理機能を追加し、家づくり全体をデジタルで見通せるシステム構築を検討しています。将来的には、顧客の要望と完成住宅の実データを活用したAI提案システムへの発展も想定しており、木造住宅ビジネス全体の付加価値向上につながるかが注目されます。

source: PR TIMES

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