アサヒ飲料、JEPLAN、ペットリファインテクノロジーの3社は2025年12月15日、石油由来原料を使わず使用済みPETボトルのみを原料にした再生PET樹脂を、ケミカルリサイクルで製造する技術を実現したと発表しました。再生PET樹脂を用いたリサイクルPETボトルを今月から当面、『カルピスソーダ 1.5L』の一部に採用してテスト販売します。

従来のケミカルリサイクルでは品質の安定化などを目的に一部で石油由来原料が必要となり、使用済みPETボトルの利用率は約72%にとどまっていました。今回の技術では、使用済みPETボトルを分子レベルまで化学的に分解し、不純物を除去して高品質なPET樹脂に戻すことで、原料を使用済みPETボトル100%にできます。これにより石油由来と同等の強度や色のボトルに再生でき、使用後のボトルも繰り返しリサイクル可能だとしています。

アサヒ飲料は2030年までに全PETボトルをリサイクル由来またはバイオ由来に切り替える目標を掲げており、今回のテスト販売で品質や量産化の課題を確認し、2029年の商用化を目指す方針です。

source: PR TIMES

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