出光興産は2025年12月23日、米ハワイ州のSymbrosiaとブルーカーボン事業の創出に向けた協業を始めたと発表しました。Symbrosiaへの出資を実施し、北米を起点にCCU(CO₂回収・利用)のビジネスモデル構築を検討します。出資は100%子会社の出光アメリカズホールディングス(米テキサス州)を通じて行います。背景には、2050年のカーボンニュートラル実現に向け、海藻など海洋生態系が海中に炭素を吸収・貯蔵する「ブルーカーボン」がネガティブエミッション(大気中CO₂の除去)手段として注目される状況があります。Symbrosiaが養殖するカギケノリ(赤海藻)は成長過程で多量のCO₂を吸収するとされ、同社は飼料添加物などのバイオ製品も製造しています。出光は2023年8月にHatch Blueへ出資して共同検討を開始しており、今回の協業で将来の日本沿岸での展開や、培養・抽出技術、市場開拓での連携も視野に入れます。今後はカーボンクレジットも含め、経済性を伴うCO₂有効利用モデルの実証が焦点になります。

【関連情報(企業)】

Symbrosia公式サイト https://symbrosia.co/

出光「Hatch Blue共同検討」発表(2023年8月7日)https://www.idemitsu.com/jp/news/2023/230807.html

source: PR TIMES

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