建設機械メーカーの加藤製作所は、最大吊り上げ能力25トンのラフテレーンクレーン新機種「SL-250RV」(型式KR-25H-FV)の販売を2025年12月に開始します。税別標準価格は5100万円からで、年間360台の販売を目標としています。

都市再開発や老朽設備更新が全国で進む中、狭い現場での高効率施工や省エネ、安全性向上へのニーズが高まっています。「SL-250RV」は同社の次世代主力「RVシリーズ」の第1弾で、新開発の油圧伸縮起伏ジブ「EJIB」や電気式操作レバーなどを標準搭載しました。ジブは8.8〜13.2メートルの範囲で作業途中でも伸縮でき、セットアップ時間短縮と差し込み作業の効率化を図ります。

安全面では、人検知支援や超音波センサー、6台のカメラを組み合わせた新システム「E SAFETY」を採用し、死角を減らし警報表示で周囲の人や障害物を知らせます。燃費面では、油圧ポンプ制御を最適化する「iポンプシステム」により、作業姿勢時や待機時の燃料消費を最大約5%削減するとしています。

キャビンには12.1インチのタッチパネル式統合モニター「マルチビジョン」を新採用し、クレーン作業情報や設定類を一画面で確認可能にしました。強化されたエアコンとシートヒーター付き新型シートにより、長時間作業時の疲労軽減も図っています。

同社は「RVシリーズ」を将来の建設現場の自動化・省人化ニーズも見据えた基幹機種と位置づけ、ラインアップ拡充を予定しています。25トン級市場での反応次第では、より大容量機種やさらなる省エネ機能の搭載などに展開が広がるとみられます。

【商品情報】

商品名 SL-250RV(型式KR-25H-FV)

最大吊上げ能力 25トン

ブーム最大長さ 30.5メートル

ジブ最大長さ 13.2メートル

標準小売価格 5100万円(税別)より

source: PR TIMES

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