メタリアル・グループのSTUDIO55は2025年12月、建築家・内井昭蔵氏の代表作「江原町の家」(アルコが改修予定)の現況把握で、建物を約1時間で3Dデジタルツイン化する実証を行いました。従来約5時間かかる現況測量を1時間に短縮し、作業時間を80%削減したとしています。

活用したのは「One-Stop BIM! Gauss」で、3D Gaussian Splatting(撮影画像から立体を高精細に再現する手法)とSLAM式ハンドヘルドスキャナ(自己位置推定しながら計測する方式)を組み合わせ、外観だけでなく庭の植栽や敷地の高低差まで含むデータを取得しました。取得データからBIMモデルを作成し、設計に必要な白図(現況図)を出力できるため、図面が残っていない物件でもスキャンからBIM/CAD化、VR化までを一連で進められる点を狙います。

図面不足と人手不足が重なるリノベ市場で、調査と合意形成の短縮が期待され、同社は建設・建築データの可視化によるDX活用拡大を見込んでいます。

【関連情報】

事例ページ https://studio55.co.jp/performance/detail/123/

source: PR TIMES

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