土木CADシステム「J-CIVIL」に、2次元図面の不整合を自動検出する新機能「整合ナビ」が追加されます。開発元の有限会社キーノスロジック(名古屋市)は、施工前の図面照査にかかる時間と手戻りコストを減らす狙いで、2025年12月10日に正式リリースするとしています。新機能は、平面図・縦断図・横断図間の座標や高さなどのズレを画面上でハイライトし、施工ミスの要因となる誤差を早期に発見できることが特徴です。

多くの建設・土木現場では、図面の不整合が施工段階で判明し、追加費用や工期延長の原因になってきました。従来は担当者の経験と集中力に頼る目視チェックが中心で、「図面が多すぎて確認しきれない」「どこがズレているのか分からない」といった声が上がっていました。「整合ナビ」は、複数図面を1画面で表示し、横断線を重ねて比較することで、確認箇所を明確化。さらに、図面上の文字をクリックして必要な情報を取得できるほか、チェック箇所の保存・共有機能で確認漏れや担当交代時の引き継ぎを補助します。

同社は、測量CAD分野で30年以上の開発実績があり、全国の法務局500カ所以上で7,000人超のユーザーに利用されてきたと説明しています。今回の機能追加により、建設DX(デジタルトランスフォーメーション)の一環として、中小規模の施工会社でも導入しやすい図面照査ツールとしての浸透を目指す構えです。12月10日から12日に東京ビッグサイトで開かれる「JAPAN BUILD TOKYO 2025(建設DX展)」で実機デモを公開し、現場の反応を見ながら今後の機能拡張も検討するとみられます。

【展示会情報】

JAPAN BUILD TOKYO(建設DX展)

会期:2025年12月10日(水)〜12日(金)

会場:東京ビッグサイト

【商品情報】

図面誤差チェックツール「整合ナビ」紹介ページ

https://j-civil.com/seigo-nav/

source: PR TIMES

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