JOGMECは2025年12月12日、地熱資源の調査から井戸の引き継ぎまでを主導する「地熱フロンティアプロジェクト」の候補地として、岩手県雫石町を選びました。10月31日に公表した秋田県湯沢市に続く2例目です。

地熱発電は天候に左右されにくい安定電源ですが、開発には高コスト、長い準備期間、適地の偏在、系統接続や規制対応、地元調整といった課題があります。そこで同プロジェクトでは、地熱資源の約8割があるとされる自然公園内を中心に有望地域を検討し、JOGMECが噴気試験を含む掘削調査を実施してデータを事業者へ提供します。掘削した井戸は、事業者の要望に応じて引き継がれる仕組みです。政府も地域関係者との調整を支援します。

今後は、調査結果の蓄積と事業者の参入状況が、雫石町での発電所稼働に向けた進捗を左右しそうです。

【関連情報】

JOGMECニュースリリース(地熱フロンティアプロジェクト、候補地として岩手県雫石町を選定)

https://www.jogmec.go.jp/news/release/news_08_00133.html?mid=pr251212

source: PR TIMES

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