2025年11月28日、埼玉県の大野元裕知事が、県の公式行事「ふれあい訪問」の一環として、埼玉県毛呂山町にある第一実業ベリーズファームを訪れ、イチゴ培養苗や閉鎖型植物工場のモデルなど先端農業技術の現場を視察しました。同ファームは2024年に「埼玉県農業大賞・革新的農業技術部門」で大賞を受賞しており、その技術力が県から高く評価されています。

視察では、第一実業が手がけるイチゴ培養苗の生産プロセスや、環境を制御して安定生産を図る閉鎖型植物工場の仕組みについて、担当者が説明しました。閉鎖型植物工場は、天候の影響を受けにくいことが特徴で、収量や品質の安定につながるとされています。また、埼玉県オリジナル品種「あまりん」「べにたま」などの出荷拡大に向け、企業と自治体、地域との連携方針について意見交換が行われました。

大野知事は、県産イチゴのブランド力向上や全国への販路拡大に期待を示し、継続的な協力を呼びかけました。今後は、同ファームで培われた技術や知見が、県内農家への技術普及や地域産業の高付加価値化にどの程度波及するかが焦点となります。設備投資や人材育成、エネルギーコストなど課題も残りますが、行政と企業が連携したモデルケースとして、スマート農業の展開がどこまで進むか注目されます。

【施設情報】

第一実業ベリーズファーム

所在地 埼玉県毛呂山町

事業内容 イチゴ培養苗・イチゴ栽培装置の開発・運営/閉鎖型植物工場モデルの運営

source: PR TIMES

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