日本高分子技研株式会社は、携帯型内視鏡下トレーニング用ドライボックス「MedBalance(メドバランス)」の販売を2025年12月11日に開始しました。価格は1台44,000円(税・送料別)で、外科医や産婦人科医、泌尿器科医、小児外科医、獣医などを対象に、内視鏡下縫合トレーニング環境の普及を目指します。

MedBalanceは直径数十センチ程度のドーナツ型デザインで、手で握って持ち運べるほか、カバンに収納できるサイズとし、トレーニング後は壁に掛けてインテリアとしても置ける点が特徴です。リング形状の台座と一体型アーム構造にすることで、従来の「カメラスタンド」「モデルスタンド」など複数機材を組み立てる方式と比べ、設置時間の短縮と携帯性の向上を図りました。

内部には国立大学法人の稲木紀幸教授と共同開発した「PivotOne」を標準搭載し、通常トレーニングと「手ブレ矯正」の二つのモードに対応します。中央のホールで通常の縫合結紮を行い、鉗子を円周上のくぼみに軽く当てて行う手ブレ矯正を組み合わせる3ステップ方式(各5〜10分)を推奨。10日から2カ月程度の継続で操作の安定化と縫合スピード向上が期待できるとしています。

自宅や医局、出張先などコンセントとわずかなスペースさえあれば利用可能で、手術直前の短時間確認にも活用できると想定されています。今後は多忙な医師のスキルトレーニング需要を背景に、国内の内視鏡外科関連学会や研修施設への普及がどこまで進むかが注目されます。

source: PR TIMES

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