大和ハウス工業株式会社は、モジュール型データセンター商品「Module DPDC(モジュール・ディープロジェクト・データセンター)」の販売を2026年1月5日に全国(沖縄県を除く)で開始します。1モジュールあたり延床面積約200㎡、電力容量約1~2MWの高圧受電に対応し、契約から引き渡しまでの期間を一般的なデータセンター(DC)の5年以上から約1年へ短縮できるとしています。
「Module DPDC」は、鉄骨造のモジュールを工場であらかじめ製作し、現地で組み立てる工業化建築の手法を採用することで、施工の効率化と人手不足の緩和を図った商品です。約1,000㎡程度の用地から建設でき、都市部だけでなく地方でも既存の高圧電力インフラを活用して導入しやすい点が特徴です。日本データセンター協会(JDCC)が定める「データセンターファシリティスタンダード」の最高レベル「Tier4」に準拠した構造躯体とし、重要度係数1.5の耐震構造に加え、UPS(無停電電源装置)や厳重なセキュリティを備えることで、災害時にも継続運用できる水準を目指しています。
また、サーバーラック、電気設備、空調設備を含めたオールインワンパッケージとして提供し、生成AI向けなど高密度GPUサーバーの積載荷重にも対応します。モジュール単位での拡張が可能なため、小規模なDC事業者や企業・大学の研究用途など、多様なニーズに応じたシステム構築がしやすいとしています。
国内では生成AIの普及やクラウド利用拡大でDC需要が急増する一方、首都圏・関西圏に約9割が集中しており、日本政府は「デジタル田園都市国家構想」に基づき地方分散を支援しています。同社は、DPDCブランドによる大規模開発や都市型DCの実績を踏まえ、「データセンターの工業化」を進めることで、今後も地方を含めたDC供給力を高め、デジタル基盤の強靭化にどうつながるかが注目されます。
【商品情報】
名称 「Module DPDC」
発売日 2026年1月5日
販売エリア 全国(沖縄県を除く)
構造 鉄骨造・耐震構造(重要度係数1.5)、延床面積約200㎡・高さ約6.6m/1モジュールあたり
電力容量 約1~2MW(高圧電力受電)/1モジュールあたり
source: PR TIMES
