全国の大学生など300人を対象にした調査で、学校・教員のルールに反して生成AIを「こっそり」講義や課題に使った経験が66.1%に上りました。対象は、生成AIの扱いが「全面禁止」「一部禁止」「授業ごとに異なる」と答えた学生192人です。AI利用が学校側に発覚した経験は、AI利用者163人のうち16.6%でした。
調査は株式会社SHIFT AIが2025年12月11日にインターネットで実施し、有効回答は300件です。大学側のルールが明確でない、または制限がある環境でも利用が進んでいる実態が数値で示されました。
直近1年の用途(複数回答)は「文章作成・編集(要約、下書き、言い換え、校正)」が58.3%で最多でした。次いで「課題支援(レポート・テスト・卒論)」37.7%、「調査・情報収集」31.0%、「翻訳」29.3%、「資料・スライド作成」29.3%が続きました。
「AIっぽさ」を抑える工夫(複数回答)では「AIの文章を自分の文体に近づけるよう手直し」38.3%が最多で、「参考にして自分の言葉で書き直し」37.3%、「不自然な表現を修正」33.0%も多く、提出前の調整行動が一定規模あることが分かりました。今後は、授業や課題ごとの許容範囲の明確化と、学習支援としての活用を含む運用設計が進むかが焦点になりそうです。
