福岡市の株式会社BISAは12日、宇宙空間での飲用を想定した「宇宙ハーブティー」の研究開発プロジェクトを開始した。無重力下で起きやすい嗅覚・味覚の鈍化(スペースノーズ)やストレス、睡眠の乱れなどを課題に、宇宙飛行士の心身を「整える時間」を支える設計を進める。開発では、飲み込む前後に鼻へ抜ける香り(レトロネーザル)を意識し、リラックス・鎮静に寄与するブレンドや、不足しがちな栄養素を補う配合を検討するという。長期滞在では身体機能低下や栄養面の制約も指摘され、温かい飲料の心理的効果や多国籍クルーのコミュニケーション補助も狙う。今後は試作と検証を進め、JAXAの「宇宙日本食」認証取得を目標に、得られた知見を災害時・停電時など地上の極限環境における心身ケアや防災、医療、福祉分野へ展開する方針です。

source: PR TIMES

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