富士通は2025年12月24日、Physical AIとAIエージェントを連携させる「Fujitsu Kozuchi Physical AI 1.0」を開発し、トライアル環境の提供開始を明らかにしました。購買部門の実証では、特化型AIエージェント活用により発注確認業務の工数を約50％削減し、NVIDIAのNIM対応で推論速度が50％向上する見込みです。
新技術は、NVIDIAのソフトウェアスタックと統合し、機密情報を扱う業務でも安全に自動化できる点が特徴です。中核として、業務フローを画面上で設計できるマルチAIエージェントフレームワークを用意し、複数のAIを組み合わせて処理します。さらに「セキュアエージェントゲートウェイ」により、社内外・異なるベンダーのAI間連携でも機密やプライバシー情報を保護しながら運用できるとしています。
第一弾として、LLM「Takane」をベースに、帳票理解・購買規約解析・適合チェックの3種類の調達向けAIエージェントを搭載し、1日数百件規模の規約適合チェック業務の高速化を狙います。今後は2025年度中に、顧客環境でAIが自律的に学習・進化するエージェントへ発展させ、ロボットを介して現場に作用するPhysical AI領域へ順次拡張する方針です。
【関連情報】
Fujitsu Kozuchi 公式情報 https://global.fujitsu/ja-jp/pr
source: PR TIMES