富士通が長崎県壱岐市の社会医療法人 玄州会で進めたAI活用の病院経営支援が、世界経済フォーラム(WEF)の「AI Global Alliance」が主催する「MINDSプログラム」で先進事例15件の一つに選ばれました。数百件の応募からの選定で、富士通は2025年7月に続く2期連続です。実証先の光武内科循環器科病院(光武病院)では、年間約10%の収入増加と、月間約400時間の病院管理業務工数削減を実現したとしています。プロジェクトでは「Fujitsu Data Intelligence PaaS」を用い、施設基準の管理、病床運用の最適化、入退院プロセスの効率化などを検証しました。背景には、全国の病院の約7割が赤字とされる厳しい経営環境(2025年度病院経営定期調査―中間報告)があります。富士通は、AIを一時的な対策で終わらせず運営モデルに組み込み、形式が統一されていないデータも統合できる点が評価されたと説明しています。今後は、病院規模を問わず他地域への展開可否と、収入改善の再現性が焦点になりそうです。
