Legal AI株式会社(東京)は、提訴前に訴訟の展開を仮想法廷でシミュレーションする新サービス「AI模擬裁判(仮称)」の提供を始めました。事案概要や訴状、証拠などを入力すると、原告側・被告側にそれぞれAI弁護士を割り当てて複数ラウンドの主張と反論を行い、最後にAI裁判官が勝敗や損害賠償額などの判断と理由を示します。料金は無料です。
特徴は、単なる勝率予測ではなく、相手方が突いてきそうな論点や反論を再現して主張の弱点を可視化する点です。本人訴訟を行う個人の反論対策、企業法務の訴訟リスク評価や和解判断、弁護士の訴訟戦略立案や説明資料作成、若手弁護士の教育用途での活用を見込みます。
同社は、提供するのは架空のシミュレーション結果を返す分析ツールであり、個別事件の法的鑑定や代理は行わないと説明し、弁護士法72条に配慮した運用方針を示しています。今後は、利用データの蓄積を通じて論点提示の精度や実務適合性がどこまで高まるかが普及の焦点になりそうです。
【関連情報】
AI模擬裁判(仮称) https://justice.legalai.co.jp/
/>クラウドファンディング『泣き寝入りを終わらせる。すべての人に、完全無料のAI弁護士を提供したい』 https://camp-fire.jp/projects/908196/view
