日本ゼオンは2025年10月、医療・ライフサイエンス分野の新規事業を進める子会社「ゼオンバイオソリューションズ」(神戸市)を設立し、トランスクリプトーム解析の受託サービスを始めます。株主は日本ゼオン100%で、会長は中村昌洋氏、社長は西村克也氏です。

新会社はナレッジパレットから、高精度解析技術「Quartz-Seq2」を用いた事業を譲り受けます。トランスクリプトーム解析は、細胞内でどの遺伝子がどれだけ働いているか(遺伝子発現量)をRNAを手掛かりに調べる手法で、研究開発や診断関連の基盤データとして活用が進みます。Quartz-Seq2は単一細胞からでも高精度・低コストで計測可能とされます。

日本ゼオンは中期経営計画「STAGE30」で医療・ライフサイエンスを成長領域に位置付け、同計画第3フェーズでは2028年に成長4分野の売上高比率を48%とする目標を掲げます。シクロオレフィンポリマーを用いた精密成形など既存事業との相乗効果も見込み、同分野への投資と事業ポートフォリオ転換を進める方針です。

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