日東工業株式会社(愛知県長久手市)は、施設園芸向け電気設備の実証用施設を瀬戸工場(愛知県瀬戸市)構内に建設し、2026年4月から2029年3月まで3年間の実証実験を行います。施設面積は640㎡で、このうち約400㎡を栽培エリアとして活用し、環境制御機器などに電力を供給しながら電気設備の性能や運用方法を検証します。

実証では、施設園芸で課題となっているカーボンニュートラル対応や自然災害時の事業継続(BCP)を念頭に、自然エネルギー活用や電力の「見える化」、自動制御による電力最適化など、エネルギーマネジメント手法を体系化します。高温・多湿などハウス特有の環境下で、安定して電力を供給できる分電盤・制御盤などの電気インフラの信頼性評価も行い、故障リスクやメンテナンスコストの低減効果を数値で確認する計画です。

また、実証結果をもとに、施設園芸に適した専用製品・システムの開発も進めます。農業分野では人手不足やエネルギー価格の高騰が続いており、電気技術を活用した省人化・省エネのニーズは今後さらに高まるとみられます。日東工業は瀬戸工場での成果をモデルケースとして、国内の施設園芸産地や関連メーカーとの連携拡大を図り、農業現場の脱炭素とレジリエンス強化にどこまで貢献できるかが問われます。

【関連情報】事業情報

日東工業株式会社 公式サイト

https://www.nito.co.jp/

source: PR TIMES

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