札幌市白石区の札幌コンベンションセンターが、2025年11月26日付で国際的な環境認証「LEED O+M」でゴールドレベルを取得しました。既存のMICE(会議・研修・展示会など)施設として日本で初のゴールド認証であり、評価区分4段階中で上から2番目の水準です。

LEEDは米国の非営利団体USGBCが運用する建物の環境性能評価制度で、エネルギー、水、廃棄物、室内環境などを数値で総合評価します。O+Mは既存建物の運用・保守段階を対象とし、札幌コンベンションセンターでは延床面積2万310㎡の規模で、高効率空調や全面LED化によりエネルギー消費を大幅に削減したほか、節水型トイレの導入で給水量を抑制しました。廃棄物分別・リサイクルの徹底や、室内空気環境の改善も加点要因となりました。

背景には、国際会議の開催地選定において施設の環境性能が条件となるケースが増え、「サステナブルMICE」が世界的な潮流になっていることがあります。再エネ由来電力100%の導入や太陽光発電設備など、同センターが2003年の供用開始後に積み重ねてきた省エネ投資が国際基準で裏付けられた形です。

今後は、認証維持に必要なデータ計測と運用改善を続けながら、環境配慮型会議の開催支援メニューの拡充が焦点となります。札幌市としては、環境性能を武器に国際会議の誘致競争での存在感を高められるかが問われます。

【施設情報】

名称 札幌コンベンションセンター

住所 札幌市白石区東札幌6条1丁目1-1

供用開始 2003年6月1日

敷地面積 41,019㎡

延床面積 20,310㎡

source: PR TIMES

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