東京センチュリー株式会社は、特別高圧※に対応した系統用蓄電池発電所を国内4カ所で新設し、合計定格出力101MW・定格容量約386MWhの事業投資を行うことを決定しました。設置場所は栃木県那須塩原市、長崎県諫早市・島原市、佐賀県多久市で、運転開始は2028～2030年度を予定しています。
4事業の規模は、那須塩原市が出力30,000kW・容量112,665kWh、諫早市が16,000kW・64,380kWh、島原市が16,000kW・64,380kWh、多久市が39,000kW・144,855kWhで、いずれもリチウムイオン電池方式を採用します。敷地面積は約3,700～13,000平方メートルとされ、大規模な系統用蓄電施設として運用されます。
再生可能エネルギーは天候などにより発電量が変動しやすく、電力の需給バランスを保つためには電気を一時的に貯める「系統用蓄電池」が重要になっています。同社はこれまでの蓄電池事業の実績と、自社単独での意思決定の速さを強みとして特別高圧案件の開発を進めており、「中期経営計画2027」で掲げる蓄電池発電所の新設・運用を成長戦略の柱の一つと位置づけています。
同社は今回の101MWに続き、早期に約600MW規模の開発・運転開始を目指す方針です。国内蓄電池事業のフロントランナーを自認し、今後も自社主導の開発で事業組成のスピードと運営ノウハウを高めながら、再生可能エネルギーの導入拡大と電力系統の安定化、脱炭素社会の実現にどこまで貢献できるかが注目されます。
※契約電力2,000kW以上の大規模施設が利用する高い電圧区分
【事業概要】
那須塩原市：出力30,000kW／容量112,665kWh／2028年度運転開始予定
諫早市：出力16,000kW／容量64,380kWh／2028年度運転開始予定
島原市：出力16,000kW／容量64,380kWh／2029年度運転開始予定
多久市：出力39,000kW／容量144,855kWh／2030年度運転開始予定
source: PR TIMES