東京海上ディーアールは2025年12月25日、再生可能エネルギー施設向けの自然災害リスク「グレーディング評価」を拡充し、新たに降雹(雹害)を追加したと明らかにしました。評価対象は従来の10種類から11種類に増え、各災害を5段階で定性評価できるとしています。降雹評価には、東京海上グループのGlobal Hail Modelのシミュレーションを基にした、再現期間100年相当の最大雹粒径データを用います。
背景には、関東(2022年6月)や埼玉(2023年6月)、群馬(同年7月)、兵庫(2024年4月)などで雹被害が相次ぎ、屋外設置でガラスを用いる太陽光パネルの損傷リスクが注目されている点があります。加えて、評価実務で得た被害事例や知見を反映し、太陽光発電所、系統用蓄電所、陸上風力など施設特性をより考慮するよう既存の評価基準も見直しました。今後は、事業者や機関投資家が災害リスクをより包括的に把握し、リスク管理を進める動きが強まる見通しです。
source: PR TIMES
