三機工業は横浜市と日本下水道事業団と、既存の下水処理施設の能力増強を狙うMABR技術の共同研究を開始しました。協定は2025年12月5日に締結し、研究期間は2026年6月30日まで、横浜市北部第二水再生センターで実下水を用いた性能評価を進めます。対象は「MABR併用型活性汚泥法」で、反応タンク内のガス透過性膜に生物膜を形成し、膜を通じて酸素を供給して有機物処理や硝化脱窒を行う仕組みです。検証項目は処理能力増強効果、省エネルギー性、設備導入から廃棄までの総費用であるLCCの削減効果で、目標は従来比で処理能力1.5倍以上、電力消費10%以上削減、LCC10%以上削減としています。2024年から同センターで行ってきた実証試験結果を踏まえ、三者共同の枠組みに移行した形です。今後はパイロットプラントの運転データを積み上げ、横浜市が進める水再生センター再構築と両立できる増強手法としての実用性が焦点になります。
【研究情報】
研究名称:MABR併用型活性汚泥法による既存水処理施設の能力増強技術の開発
研究場所:横浜市北部第二水再生センター
研究期間:2025年12月5日~2026年6月30日
公式URL:https://www.sanki.co.jp/news/release/article689.html
source: PR TIMES
