三菱重工グループの三菱重工交通・建設エンジニアリング(MHI-TC)が自走式舶用旅客搭乗橋「Mitsubishi Marine Bridge(MMB)」を横浜市へ納入し、横浜港大さん橋国際客船ターミナルで2026年1月13日から供用が始まりました。大さん橋に着岸する豪華大型クルーズ船の運用を想定した設備です。
MMBは、旅客が岸壁に降りずにターミナルと船舶間を移動できる運用を可能にし、天候や気温の影響を受けにくい動線を通じて安全・安心・快適性の向上を狙います。岸壁スペースの有効活用やセキュリティ確保にもつながるとしています。
機能面では、GNSS(全球測位衛星システム)を使った自動走行機能を搭載し、前後各8輪の計16輪を独立操舵する走行装置で岸壁上を移動します。岸壁先端での転回が可能で、新港ふ頭側と山下ふ頭側の双方で運用できます。ターミナル側の装着位置や船舶ごとに異なる舷門位置にも対応し、レール不要の無軌道走行としました。
電源は走行装置に発電機を備え外部電源なしでも運用でき、架橋時は陸電供給へ切り替える設計です。自動運転機能は、空港で使われる旅客搭乗橋(PBB)の完全自動装着システムの技術を応用して開発しました。
横浜港は1859年開港で、現在の大さん橋国際客船ターミナルは2002年に完成しています。年間300万人以上が訪れる観光スポットでもある同施設で、今後は寄港船の多様化に合わせた運用ノウハウの蓄積や、稼働エリア拡大などが焦点になりそうです。
