一般財団法人工業所有権協力センター（IPCC、本部・東京都江東区）は2025年12月8日、9月6日に開催した「特許検索競技大会2025」の表彰式と特許検索スキルアップセミナーを東京都墨田区で行い、参加者326人のうち、個人の部最優秀賞1人と三分野ゴールド制覇賞2人など各賞受賞者を公表しました。
個人の部では、最優秀賞に三井化学株式会社の中川紘子さんが選ばれました。機械、化学・医薬、電気の三分野すべてで最高難度の「ゴールド」レベルを達成した三分野ゴールド制覇賞には、弁理士法人オンダ国際特許事務所の畔上英樹さん、トヨタテクニカルディベロップメント株式会社の小田紘之さんの2人が選出されました。ゴールド認定のみの受賞者は7人でした。団体の部は、アズテック株式会社が1位となり、トヨタテクニカルディベロップメント株式会社が2位、弁理士法人オンダ国際特許事務所が3位でした。
特許検索競技大会（Patent Search Grand Prix、PSGP）は、日本で唯一とされる特許調査の実務能力を競う大会で、プロ向けの「アドバンストコース」と初級者向けの「ファーストステップコース」で構成されます。2025年大会は東京・名古屋・大阪会場とオンラインを組み合わせて実施され、特許庁や企業からの先行技術調査を担う人材育成の場として位置付けられました。
同日開催されたスキルアップセミナーでは、大会で出題された設問を題材に、検索戦略や分類（FI、Fタームなど）活用のポイントを解説しました。セミナーは2025年からオンラインと会場を併用するハイブリッド形式となり、12月17日には大阪会場でも実施される予定です。IPCCは、表彰と教育プログラムを通じて特許調査スキルの底上げを図ることで、今後も企業や研究機関における知財人材の強化と国内イノベーション促進への貢献を目指すとしています。
【イベント情報】
特許検索競技大会2025 公式サイト
特許検索スキルアップセミナー 東京会場：KFC Hall & Rooms（東京都墨田区）
特許検索スキルアップセミナー 大阪会場：新ダイビル（大阪府大阪市北区）
source: PR TIMES