Polimill(東京都港区)は2025年の実績として、自治体向け生成AI「QommonsAI」の導入が全国約600自治体、自治体職員約20万人規模に拡大したと明らかにしました。あわせて市民参加型プラットフォーム「Surfvote」は月間60万PVに到達しました。

QommonsAIは、行政文書や過去データの検索・参照を高速化し、横断的に活用する業務基盤を狙う仕組みです。同社は導入が「ほぼ毎日2〜3自治体」のペースで進んだとし、単体プロダクトとして導入シェアNo.1(同社2025年12月調べ)だと説明しています。今後については、LGWAN接続版を2026年4月から無償提供する予定で、予算制約を抱える自治体の導入障壁を下げる方針です。

Surfvoteは投票・コメント・議論で合意形成を促す設計で、直近約3カ月で10万PV増として利用拡大を示しました。横浜市では全18区で意見投票を実施し、月刊誌『Voice』とも連動企画を開始しています。

組織面ではミッション「のこしたいみらいをともにつくる」を策定し、意思決定の一貫性と速度向上を掲げました。信頼性強化としてプライバシーマーク、ISO/IEC 27001:2022、ISO 9001:2015の取得も公表しており、行政業務基盤と市民参加の両面で実装を進める展望です。

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