カスタマークラウドは2026年1月1日、作家・社会活動家の乙武洋匡氏と協業した生成AI動画による「2026年 年頭所感」をYouTubeで公開しました。年頭所感というトップメッセージを、実写撮影ではなく生成AI(AIアバター)で制作・配信する試みで、日本での先行事例だとしています。公開した動画は「年頭所感|渋谷から世界へ、羽ばたけ。」です。
同社は生成AI活用の利点として、撮影環境を用意せずに制作できること、短期間で制作できること、複数チャネルへ展開しやすいこと、用途別に編集して再配信しやすいことを挙げます。長尺の年頭所感を短尺クリップに分割したり、対象者別に調整したりすることで、「一度きり」の発信を再利用可能な情報資産にする考え方も示しました。
背景として同社は、2026年を「第二創業元年」と位置づけ、AGI(汎用人工知能)時代を前提に価値創出を社会インフラへ実装する挑戦を掲げています。2025年に生成AI動画企画「#AIサンタ」を展開した反響も踏まえ、年始のよりフォーマルなコミュニケーションへ適用範囲を広げたと説明しています。今後は、企業のトップメッセージを生成AIで制作し、目的別に再編集・再配信する運用が広がるかが焦点になりそうです。
