Ragate(ラーゲイト)株式会社が情報システム部門やDX推進室の担当者505人に実施した調査で、生成AI導入の課題は「情報漏洩・セキュリティリスクへの懸念」が32.5%で最多でした。調査は2025年12月に行われています。
課題の上位は次いで「従業員のリテラシー・スキル不足」24.3%、「出力精度の不確実性(ハルシネーション=もっともらしい誤情報の生成)」27.0%、「著作権・コンプライアンスの法的懸念」23.0%、「費用対効果(ROI)の算出・評価が困難」17.7%でした。機密情報を外部の大規模言語モデル(LLM)に入力することによる漏洩や、入力データが学習に使われる可能性、データ保管場所や権限管理の不透明さなどが、導入判断の重荷になっているといいます。
同社は、セキュリティ面ではエンタープライズ向け生成AIの利用やオンプレミス/プライベートクラウド構築、利用ガイドライン整備の併用を提案しました。スキル面では単発研修ではなく体系的なリスキリングと社内推進体制の整備、ノーコードツールの活用が有効だとしています。ROIは、定量KPIを事前に置き、小規模PoC(概念実証)から段階的に拡大し、TCO(総保有コスト)の観点で評価する「小さく始めて大きく育てる」進め方を推奨しています。今後は、セキュリティと評価手法の整備が進む企業ほど、生成AIの活用が部門横断で広がるかが焦点になりそうです。
