慧通信技術工業(兵庫県神戸市)は2026年1月27日、瞬低・瞬停など電源品質の低下が製造業・物流業の業務停止損害に与える影響を、VoLL(Value of Lost Load)でkWh単価に換算して定量的に解説する記事を公開しました。瞬停・瞬低は「1分を超えない供給電圧の消失・低下」と定義され、送配電系統の自動再閉路では0.1秒で復旧する例もあります。

同社は、短時間の電圧低下でも再起動や復旧手順、品質確認などにより停止が長時間化し得る点を整理し、一次データと損失分解を用いて停止損失の評価手順を示しました。文献傾向として、20%以上の電圧低下を伴う瞬低は「年約5回」とされ、日割り換算で約1.37%に相当すると説明しています。

試算例では、売上高20億円・社員50名・影響1時間・対応費用30万円の条件で損害額は1,364,396円でした。受電設備500kVA、負荷率60%、停止60分とすると未供給電力量は300kWhとなり、VoLLは4,548円/kWhと算定され、一般的な電力単価20〜30円/kWhを大きく上回るとしています。

今後は、UPS導入や冗長化、運用改善といった対策を「停止コスト」とROIで横並び比較し、投資の優先順位付けを進める動きが広がる可能性があります。

【関連リンク】
公開記事:https://www.ieee802.co.jp/articles/article-046-vol.php
災害・停止影響シミュレーション解説記事:https://www.ieee802.co.jp/articles/article-014-disaster_simulation.php
BCP影響可視化シミュレーター:https://www.ieee802.co.jp/PPBB
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