積水化学工業の子会社・積水マテリアルソリューションズは、ゴミ箱の堆積量をセンサーで把握する「Smart Level(スマートレベル)」を、中日本高速道路が管轄する高速道路休憩施設向けに12月1日から提供開始しました。東海北陸自動車道と東名高速道路の計9施設で実証を行い、センサー87台による検知精度は缶を除き90~100%、缶でも79%と確認され、作業効率化の効果が示されたとしています。

日本では少子高齢化により清掃員の人手不足が深刻化しており、高速道路の休憩施設でもゴミ箱の目視巡回が負担になっています。Smart Levelは、電池駆動センサーと無線通信でゴミ箱の堆積量を数値化し、パソコンやタブレット、スマートフォンのWebブラウザから一括管理する仕組みです。堆積量が一定値に達すると複数の担当者へアラートを送るため、「満杯かどうか分からない」状態で1日数回巡回する必要がなくなり、清掃員の移動と目視確認の工数削減が見込まれます。

堆積データはCSV形式で時系列に保存でき、ゴミの出方の傾向分析や回収頻度の見直しなど業務改善にも利用できます。実証では、多くのゴミ種で従来は「回収目安以下」の段階で早めに回収していた実態も判明し、データに基づく「最適タイミング回収」へ移行する余地が示されました。

同社は今後、高速道路休憩施設での普及を進めつつ、工場の廃棄物・排水・汚泥の見回りや、駅・空港など人手不足が課題となるエリアへの展開を視野に入れています。アラートを起点に作業スケジュールや人員配置を設計する運用へ移行できれば、清掃現場の生産性向上に加え、他の清掃アプリとの連携によるスマートメンテナンスの広がりも期待されます。

【製品情報】

Smart Level(スマートレベル)製品紹介サイト

https://www.sekisui-ms.co.jp/product/living_environment_materials/living_environment_materials_b/1353605_28571.html

source: PR TIMES

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