石川県は12月25日、能登半島地震と奥能登豪雨で停波した携帯基地局が、現在は概ね発災前の水準まで回復したと示しました。地震では能登6市町の通信可能エリアが3割まで低下し、豪雨では奥能登4市町で基地局の30%が停波しましたが、復旧が進んだとしています。
一方、地震・豪雨後も停波が残る地点があり、震災前からつながりにくい「のと里山海道」別所岳付近では、県・携帯各社・国が情報交換の場を設け、新基地局整備に向けた調整を開始しました。仮設住宅では電波増幅器(レピータ)の貸し出しや固定電話サービス提供などで補完します。
避難所などでは衛星通信「スターリンク」を携帯4社が貸与・設置し、地震で計664台、豪雨で計55台を投入。豪雨時は県主導で調整し、発災から3日で設置を完了しました。教訓を踏まえ県は「奥能登版デジタルライフライン」を官民連携で推進し、スターリンク等を常設する地域拠点14カ所を順次整備、2026年1月完了予定です。今後は住民情報把握につなぐ実証「のとピッと」(2026年2月中旬開始予定)や、KDDIとの遠隔運航ドローン実証の拡大も焦点となります。
【関連情報】
のとピッとスポット募集開始日 2025年12月25日
奥能登デジタル地域拠点 整備予定 14カ所(2026年1月完了予定)
スターリンク設置 台数 地震664台/豪雨55台
ドローンポート 設置予定 2025年度中に能登で15カ所
source: PR TIMES
