2025年12月3~6日に東京ビッグサイトで開かれる2025国際ロボット展(iREX)で、協奏型ロボットハンド「Think Hand Proto-1」が初公開されます。東5ホールE5-23のブースでは、ユニバーサルロボティクス社の協働ロボットに搭載し、1台で3つの高難度動作を実演。ティッシュ上のコインを紙を破らずに摘み上げる不安定面からのピッキング、最大接触力50g以下で約2秒の迅速ピックアップ、人手に近い“押し込み”による型はめ組立を示します。
多くの産業用ロボットは教示通りの軌道をなぞるため、対象物の位置ずれに弱く、つかみ損ねや機構の損傷リスクが課題でした。Proto-1は触覚・力覚・視覚を統合するセンサーと、人の教示をロボットが自ら解釈し直す学習システムを組み合わせ、状況に応じて動作を補正するのが特徴です。開発側が掲げる「協奏型」とは、道具の延長ではなく、人とロボットが役割を呼応させる設計思想を指し、臨機応変のピッキングを目指します。
会場では、顧客導入が進むという協働ロボット向けパッケージ「Thinker Model A」も展示されます。大阪発のスタートアップであるThinkerは2022年設立。高度な専門知識がなくても扱いやすいロボットハンドを志向し、「家電のように使える」実運用を視野に入れます。
今後は、ばらつきの大きい部品や柔らかい素材の取り扱い、小型組立の自動化での適用が期待されます。一方、量産現場での耐久性・再現性の検証、安全規格への適合、コスト最適化が普及の鍵になるとみられます。
【イベント情報】
イベント名:2025国際ロボット展(iREX)
会期:2025年12月3日~12月6日 10:00~17:00
会場:東京ビッグサイト 東5ホール E5-23
主催:日本ロボット工業会・日刊工業新聞社
公式サイト:https://irex.nikkan.co.jp/
企業サイト:https://www.thinker-robotics.co.jp/
問い合わせ:https://www.thinker-robotics.co.jp/contact/
source: PR TIMES
