輝翠(宮城県仙台市)の自律走行AIロボット「Adam(アダム)」が、オーストラリアで草刈り作業の自動化を目的に導入されることが決まりました。輝翠にとってオセアニア地域で初の導入事例です。採択のポイントは、特許取得済みのサスペンション・ステアリングによる不整地での走行安定性と、草刈アタッチメントの実用性だといいます。

豪州の果樹園は洋梨、ぶどう、柑橘類、プラムなどの永年作物栽培が多く、樹木の根元や支柱といった障害物回避が必要です。加えて凹凸やぬかるみが残りやすく、均一でない地面での除草が課題でした。Adamはこうした環境での安定走行が評価され、過去に検討された他社ロボットより優位とされたとしています。

草刈アタッチメントは電動駆動の3枚ブレード構造で、3基の独立モーターを採用します。本体への着脱が容易で、刈り高さ調整にも対応するため、多様な地形条件で安定した除草性能を狙います。今後は農薬散布用アタッチメントも開発中で、作業内容に応じた拡張が進めば、果樹園の省力化ニーズを取り込む展開が想定されます。

【商品情報】

Adam(自律走行AIロボット)

Mini Adam(プロトタイプ、2026年発売予定)

公式サイト kisui.ai

source: PR TIMES

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