茨城県内の大規模太陽光発電施設で2025年11月、自動離着陸・自動充電ができるドローンポートと遠隔監視を組み合わせた無人警備の実証実験が始まりました。期間は2026年1月までの約3カ月で、総公称出力2,000kW以上、パネル8,000枚以上の施設を対象に、銅線ケーブルなどの盗難抑止と警備省人化の効果を検証します。

太陽光発電施設が集積する茨城では金属ケーブル盗難が多発し、広大な敷地で24時間の人員常駐や巡回を続けるのはコストと人手不足の面で難しい状況です。固定カメラは死角が生じやすく、夜間の侵入検知にも限界があるとされます。

実証では、設定ルートを自動航行するドローンが定期巡回し、映像をリアルタイムで遠隔地へ伝送します。可視光に加え赤外線サーマルカメラ(熱を画像化するカメラ)で夜間の検知性能を確認し、強風・降雨など悪天候時の運用限界、導入・運用コストの妥当性も評価します。「ドローン警備実施中」などの掲示による心理的抑止の効き方も検証対象です。今後、飛行ログや監視映像を分析し、2026年2月をめどに報告書をまとめ、県内他施設や重要インフラへの展開可能性を探ります。

source: PR TIMES

Share.