三重県菰野町は、住民サービス向上と庁内業務の効率化を目的に、対話型AI「AIさくらさん」を2026年1月から段階的に導入します。まず2026年1月5日に役場東玄関にアバター接客対応版を設置し、2月からAI電話対応とAIチャットボット版を順次稼働させる計画です。
AIさくらさんは「渋谷さくら」を本名とするキャラクター型AIで、住民からの問い合わせに音声や文字で応答します。AI(人工知能)は大量のデータを学習し、パターンを見つけて予測や判断を行う技術で、菰野町では既にAIオンデマンド交通「のりあいタクシー」の配車最適化に活用してきました。今回はこれを窓口業務にも広げ、子育てや引っ越し、税金手続きなど多岐にわたる質問に対して、役場の制度情報をもとに即時回答する仕組みです。
生成AIと、他自治体での運用実績から学習した独自エンジンを組み合わせることで、定型的な問い合わせへの自動対応を担い、職員は専門性の高い相談に集中しやすくなります。導入には合同会社DMM.comの地域活性化起業人が関わっており、将来は観光案内など住民以外との接点への展開も視野に入れています。AIさくらさんは運用を通じて回答精度を高めながら、町民にとって「最も身近で頼れる存在」として定着できるかが今後の焦点となります。
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source: PR TIMES
