薬剤師1,058人の調査で、勤務先薬局にAIを導入している割合は51.4%と約半数に達しました。服薬指導の満足度(「非常に満足」「まあまあ満足」計)はAI導入あり80.3%、導入なし59.0%で、20ポイント以上の差が出ています。
調査はソラミチシステムが2025年9月29日~10月3日に実施しました。AI導入薬局での活用業務は、服薬指導などの対人業務35.5%、在庫管理35.1%、薬歴・記録管理34.4%(複数回答)でした。AI活用への関心は全体で81.2%に上り、50代84.0%、40代83.5%、30代80.9%と年代を問わず高水準です(60歳以上は70.2%、回答57名で参考値)。
一方、AI未導入の理由は導入コストが高い41.1%が最多で、運用・維持の費用や手間27.8%、使いこなしへの不安26.9%が続きました(複数回答)。業務では薬歴作成など記録42.9%が最も「時間が足りない」とされ、調剤38.6%、服薬指導36.7%も上位でした。服薬指導時間が理想より短い人は31.9%で、問題として患者の悩みを聞き出せない44.8%、薬歴記載不足で加算要件を満たせない34.4%などが挙がっています(複数回答)。
服薬指導に「満足していない」(あまり満足していない28.5%、全く満足していない1.6%)は計30.1%で、理由は患者とのコミュニケーションが難しい52.8%、業務量が多く時間を割けない42.8%などでした。今後は、費用対効果の可視化や運用負担の軽減が進めば、記録支援や対人業務支援を中心にAI活用が広がり、服薬指導の質改善につながるかが焦点になりそうです。
