資生堂は1月8日、マスカラで課題とされてきた「高いカールキープ力」と「お湯で簡単にオフできる性能」を両立する新技術「WASHABLE LOCK TECHNOLOGY(ウォッシャブルロック テクノロジー)」を開発したと明らかにしました。2026年2月発売予定の「マジョリカ マジョルカ」「エテュセ」の新マスカラ2品に搭載する予定です。
従来、油性のウォータープルーフはカールが持続しやすい一方、オフにはオイルクレンジングや専用リムーバーが必要になりがちでした。反対に、お湯で落ちやすいフィルムタイプは親水性のため水性基剤中心となり、カール持続性に限界があるとされてきました。資生堂はこの背反関係の解消を狙い、「油に分散しつつ、お湯でも落とせる」フィルムの開発を進めたとしています。
新技術の核は、新開発の皮膜剤「カールフィルム」です。異なる機能を持つモノマーの組み合わせを検討し、ポリマー成分としてポリアクリレート-51に至ったと説明しています。このフィルムは、皮脂や湿気などの外的要因に強くカール形状を維持する「形状保持プロテクター機能」と、お湯に触れると膨潤・軟化して落としやすくなる「お湯センサー機能」を併せ持つといいます。
さらに、フィルムを油性処方でも機能させるため、NAD(Non Aqueous Dispersion:非水系ポリマー分散体)として油性製剤に分散させる方式を採用し、処方バランスも最適化したとしています。検証では、カールを施した評価用毛髪モデルの塗布実験で従来のウォータープルーフタイプと同等のカールキープ力が長時間持続することを確認したほか、お湯で塗布膜全体が膨潤・軟化し、軽くこするだけで剥がれ落ちる挙動を確認したとしています。
同社は今後、持続性と除去性を両立する設計思想はマスカラにとどまらず、アイメイク全般やサンケア、ベースメイク領域にも応用できる可能性があるとしています。搭載製品の市場投入により、メイク持ちと落としやすさの両面で選択肢が広がるかが注目されます。
