資生堂は1月7日、肌に入った光が皮膚内部で散乱・吸収を受けて外へ戻る「内部散乱光」を、光が届く深さ(到達深さ)別に評価できる技術を開発したとした。室蘭工業大学との共同研究で、青・緑・赤の波長ごとに、光がどの層まで到達し、どの層を経由して出射したかを推定できる。20代〜70代女性約150名の非侵襲計測データを解析し、透明感の主要因として表皮のメラニン量と真皮のコラーゲン密度が重要だと示した。解析では皮膚を説明する9層の数学モデルで光子伝播をシミュレーションし、青は主に表皮、緑は基底膜を中心とする表皮〜真皮上層、赤は真皮のコラーゲン層まで到達する傾向を整理した。加齢変化は層で異なり、表皮中心の出射光は年齢とともに徐々に低下し、真皮中心の出射光は高年齢層で低下傾向が強まった。成果の一部はOptical Review 31(2)に掲載され、今後は透明感研究の深化や光コントロール技術、新たなソリューションの開発に活用するとしている。
