静岡大学情報学部の宮崎真教授らは、速球・遅球のように複数の時間間隔パターン(事前分布)を学び分ける際、利き手の主動作に足の補足動作を組み合わせると学習が促進されることを示しました。18~34歳の60名が参加したタイミング課題の結果で、国際誌iScienceに掲載されます。

実験では、緑・橙の色で区別された短時分布(平均0.75秒、範囲0.45~1.05秒)と長時分布(平均1.5秒、範囲1.2~1.8秒)から選ばれる刺激時間間隔TSに基づき、被験者がS3出現と同時になるよう利き手人差し指でボタンを押しました。総試行数は640試行(40試行×16セッション)で、補足運動なし、非利き手での補足、足での補足の3条件を比較しました。

その結果、特定の分布に対して足の補足応答を加える条件で、二つの事前分布の学び分けが進むことを確認しました。事前分布は「起こりやすい時間の偏り」を学習した内的な見積もりで、実環境では複数の偏りを状況に応じて使い分ける必要があるといいます。

今後はVRなど現実の競技に近い環境や実際のスポーツ場面での検証に加え、自閉スペクトラム症(ASD)の当事者での再現性確認、脳機能計測による神経基盤の特定を進める方針です。

【関連リンク】
論文URL(Pre-proof版)・無料閲覧可: https://www.cell.com/iscience/fulltext/S2589-0042(26)00426-8
公式HP: https://www.shizuoka.ac.jp

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