シリウスビジョンは2025年12月11日、丸信、タクトピクセルの3社で業務提携し、食品ラベルのAI校正ツール「mikaesu(ミカエス)」の製品化に向けた共同開発体制を強化したと発表しました。現在は日本酒・焼酎・ワイン向けに無料公開しているβ版を、数年内の有料パッケージ化を視野に高機能化する計画です。

食品表示法改正やアレルギー表示の厳格化により、食品ラベルの情報量は増加していますが、チェック業務の多くは熟練者の目視に依存しており、人手不足とヒューマンエラーが課題です。新体制では、画像検査に強みを持つシリウスビジョンが事業統括と販売を担い、食品パッケージ表示に詳しい丸信が実務フローに即した監修と実証フィールドの提供を行います。タクトピクセルは独自のAI校正エンジン「Koallect(コアレクト)」を提供し、複数OCRの組み合わせによる高精度読取と、法令・公正競争規約・業界自主基準との自動照合を実現します。

3社は今後、無料版利用者からのフィードバックと丸信の現場知見を踏まえ、業務用クラウドサービスとしての機能要件や販売スキームを検討します。食品メーカーやパッケージ製造業者での実証を通じ、表示ミス削減とチェック工数の削減効果を検証しながら、食品業界全体のDXと品質向上への貢献度が注視されます。

【サービス情報】

mikaesu 無料公開版

対象:日本酒・焼酎・ワイン表示のAI校正

利用形態:Webブラウザから無料利用(β版)

URL:https://hyouji.maru-sin.net/display-rules/mikaesu/

source: PR TIMES

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