香り製品メーカーのプロモツール株式会社(東京・文京区)は、主要部材をすべて紙素材に置き換えた「全紙製アロマテスター」の本格受注を開始しました。ドラッグストア店頭などで使われる香り見本で主流だったアルミ袋やプラスチック部材を紙に変更しながら、従来品と同等の香りの再現性と持続性を確保したとしています。本体は特許出願済みです。

従来の香り見本は、香料を長期間保つ必要からアルミやプラスチックが中心でした。同社は2年以上かけて、袋だけでなく内部の「香料含浸体(香りを染み込ませる部材)」まですべて紙化する独自構造を開発。香料を紙に均一に含ませる技術と、香りが揮発しすぎないようにする素材設計を組み合わせることで、環境配慮と使い勝手を両立したと説明しています。なお、剥離紙のみプラスチック製です。

背景には、SDGsや脱プラスチックへの関心の高まりがあります。企業のマーケティング担当者からは「環境配慮型の香り見本はないか」という要望が増えており、同社にはすでに複数の引き合いがあるといいます。アロマテスターはシャンプーや柔軟剤など日用品の購買を左右することが多く、環境対応はブランドイメージにも直結します。

同社は、航空会社のラウンジや高級ホテルなどで空間演出を手がけてきた実績を持ち、国際香粧品香料協会(IFRA)や香粧品香料原料安全性研究所(RIFM)の基準に沿った安全な香料設計を採用。今後は、香りによるブランディングやプロモーションとあわせて、環境負荷を抑えたツールの提案を強化するとしており、小売・化粧品業界を中心に脱プラ対応が一段と進む可能性があります。

【商品情報】

全紙製アロマテスター(法人向けBtoB製品)

開発期間:約2年以上

主材料:紙製外袋・紙製香料含浸体(剥離紙のみプラスチック)

問い合わせ先:プロモツール株式会社 広報担当 井沢(TEL:03-5940-6637)

source: PR TIMES

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